エアコンは専用コンセントが必要!?200Vエアコン取り付けガイド決定版

更新日:2024年6月27日

公開日:2022年1月6日

室内エアコンの写真

こんにちは、フォーラムサービスの田中です。

早速ですが今回はエアコンを取り付けるときに絶対に必要な「コンセント」についてのお話です。
特に200V電源のエアコンを購入、お取り付け予定の方に向けた内容になります

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こんにちは、フォーラムサービスの田中です。エアコンを新規で購入しようとしたとき、もし格安で設置したいというのであれば、どのような方法があるのでしょうか。

結論から申し上げますと・・・
100vコンセントに200vエアコンの電源プラグはささりません

どういうことかと言いますと、一般家庭のコンセント電圧はだいたい100vになっており、エアコン専用コンセントもだいたい100vです。

ということは以下の追加工事が必要な場合がでてきます。

  1. 電圧が100vと200vなので全然合わない → 電圧の変更工事が必要
  2. エアコンの電源プラグがコンセント穴の形と合わない → コンセント形状の変更が必要

200Vのエアコンを自宅に設置するには、まずは「200Vのエアコン専用コンセント」が必要になるわけです。※ここでは200Vエアコンのお話をしていますが、100Vエアコンも同様に専用コンセントが必要になります。

「細かい話はいいから手っ取り早く200Vエアコン設置できるか知りたい!」という方は、
本記事のまとめにフローチャートをご用意していますので読み飛ばしていただいてもOKです!

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目次

普通のコンセントではだめなの?
エアコンに専用コンセントが必要な理由

では、なぜエアコンのための専用コンセントが必要になるのでしょうか?
エアコンを動作させるには大きな電力が必要になります。どれだけの電力が必要かは以下の比較表をご覧いただくと分かりやすいと思います。

電気製品名定格消費電力(kW)
200Vエアコン4.0~7.1kW
テレビ(55インチ4K)0.27kW
一般的な電子レンジ1.3kW
冷蔵庫0.15~0.5kW
ホットプレート1.3kW
デスクトップパソコン0.15kW~0.3kW
各家電のkW(消費電力量)比較表

電気製品の消費電力一覧
引用:https://eco-power.jp/power_list.html

電源が入っている間ずっとではないので単純比較できませんが、数値上では14畳向け200Vエアコン(4.0kW)の場合、電子レンジ3~4台を動かすくらいのパワーがいるということになります。

さて、ここで質問です!
Q)同じ部屋、同じコンセントでたくさんの電気を一度に使うとどうなるでしょうか?

・・・
・・・・・
ご経験ありますよね?

答えは「ブレーカーが落ちて電気が止まる」!


電気が突然止まるとテレビにつながった録画用ハードディスク、ブルーレイレコーダー、家庭用ゲーム機などなど、特に精密な電気製品の故障につながってしまいます。壊れなかったとしても観たいドラマが録画できてない、ゲームのセーブができずレアアイテムを失った・・・などの悲劇が・・・。

電気を使いすぎた時にブレーカーがOFFになる理由は、機器の故障や火災の原因になるから。各部屋のコンセント1つ1つに機器の電源プラグやコードが発熱しすぎないように安全に使用できる最大の電気の流れる量(アンペア数)が決められているのです。この電気量を超えるとブレーカーが落ちてしまいます。

ここで重要なのは実は家庭のコンセントはそれぞれ独立しているのではなく、ブレーカーを起点に壁の内側や天井の裏など見えないところで枝分かれしている。つまり1つの電源を複数に分け合って使っている状態ということです。

特にたくさんの電気を使っているリビング、キッチンでエアコンを通常の100V電源に接続してしまうと、あっという間に上限を超えて
・ブレーカーが頻繁に落ちる。各家電の故障の原因となる。
・一度にたくさんの電気をコンセントに流すことで各機器の電源プラグやコードが発熱(ジュール熱が発生)して火災が起こる危険性がある。
上記の理由から「必要電力の大きいエアコンだけに使える専用コンセントが必要」ということになるのです。

【参考サイト】なぜエアコン専用のコンセントが必要なのですか?:日立の家電品

引用:https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/ra/q_a/post-6.html

【参考サイト】接触不良による電気火災-総務省消防庁

引用:https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/ippan/cat1/cat7/post-346.html

普通のコンセントとエアコン専用コンセントの
見分け方

なぜエアコンに専用コンセントが必要かが分かったところで、次はエアコン設置予定の部屋に専用コンセントがあるかをチェックしましょう!
通常、専用コンセントはエアコン室内機の取付位置の近く、つまり部屋の壁の高い位置にあります。エアコン室内機と室外機を配管でつなぐための穴も近くにあるはずです。

※配管穴は通常、カバーが取り付けられています。場合によっては配管穴がないこともあります。
※築年数が古い家の場合はこの限りではありません。不明な場合はお気軽にお問い合わせください。

エアコン専用コンセントと配管穴のイメージ

また、普通のコンセントとの見分け方として、エアコン専用コンセントはコンセント穴が3個(普通のコンセント穴は縦長の穴が2個)、差込口が電源プラグ1つ分(普通のコンセントは2~3個)+アース線になっています。

100Vエアコンと200Vエアコンのコンセントの違いって?

ここからは電源プラグとコンセント形状について詳しく解説いたします。
違いは一目瞭然!コンセントの形が違います。エアコンの、というよりも「100V」と「200V」また、アンペア数の組み合わせでコンセントの形状が変わるといった方が正しいでしょう。

形が違う理由は

電源の挿し間違えによる事故等を防ぐためです

もし、コンセント形状が同じで見分けがつかないとしたら・・・100Vの電気機器を200Vのコンセントに接続して電気機器が故障したり、最悪の場合想定以上の電気が流れて発火する、なんてことが頻繁に起こってしまうでしょう。

エアコンの電源プラグと取り付けたい部屋の専用コンセントを調べよう!

購入した(または購入予定の)200Vエアコンの電源プラグの形状と設置したい部屋にあるエアコン専用コンセントの穴の形が対応しているかチェックします。

エアコン電源プラグと専用コンセントの形状の組み合わせ

電源プラグとコンセント形状の接続可能な組み合わせは以下の通りになります。
コンセント差し込み口とプラグの形状は左右が逆向きになるのでご注意ください!

エアコン電源プラグと専用コンセントの形状の組み合わせ

この段階でプラグ形状とコンセント形状が合致している場合は・・・
おめでとうございます!!

電圧変更、コンセント交換の追加工事不要でエアコン取り付けが可能です!
是非、”エアコン取り付け専門店”フォーラムサービスをよろしくお願いいたします!

ボルト数(電圧)は同じだけどコンセント穴の形(アンペア数)が違う場合

現在では20A、15A兼用で使えるコンセントが大半のためプラグ形状に合うようにコンセントの交換をすればお取り付け可能です。

※一部20A専用コンセントもありますので詳しくはお問い合わせください。

専用コンセントが100vだった場合

エアコンが200Vで専用コンセントが100Vの場合は電圧変更の追加工事などが必要になります。
お住まいの家が200Vに対応しているか調べる必要があります。

専用コンセントがない場合

コンセントの新規増設が必要です。ただ単に増やすのではなくブレーカーの専用回路からエアコン取り付け予定の位置まで、電源を配線する必要があります。
こちらも上記と同じく、まずは建物が200Vに対応しているかが重要なポイントになります。
壁にコンセント穴をあけることもありますので賃貸物件にお住いの場合には必ず管理会社、物件オーナー様への事前の確認が必要です。

100Vを200Vコンセントに変更、追加設置する場合

専用コンセントの電圧変更、新規増設が必要な場合は建物側が200Vの電源を設置できるのかを調べる必要があります。以下の手順に沿ってチェックしていきましょう。

自宅のブレーカーで
エアコン専用200vコンセントを設置可能か調べよう

200V電源を設置するためには「単相3線式」という配電方式で自宅へ電気が引き込まれている必要があります。詳しくは以下の[STEP1~4]で説明いたします。

[STEP1] 家のブレーカー(分電盤)を使ってチェックしよう!

ブレーカー内のアンペアブレーカーの位置

ではさっそく、ご自宅のブレーカーを探してみてください。ブレーカーの場所が分からないよ・・・という時は
・玄関の壁の高い位置
・台所の壁の高い位置
・洗面脱衣所の壁の高い位置
だいたい上記の場所にあるはずです。
文字通り高い位置にありますので、脚立や踏み台などに乗って作業するのをお勧めいたします。

ブレーカーは見つかりましたか?本体がカバーでおおわれていたり蓋がされていると思いますので、開いて中が見えるようにしてください。カバーを開かれましたら手元のスマホ等で写真を撮っておくと工事会社に問い合わせる時に便利ですよ!

[STEP2] アンペアブレーカーに接続されたコードの本数と色をチェック

アンペアブレーカーという大きなレバーの付いたパーツがほとんどの場合左側についています。アンペアブレーカーの上側に赤、白、黒3本のケーブル接続されていれば「単相3線式」ですので200V対応可能です。

もし白と黒の2本線(単相2線)だった場合は最大100Vしか対応していません。外の電線から200Vでの電気引き込み工事やブレーカー本体、電気メーターの交換と大規模な対処が必要になります。

[STEP3] 契約電気容量(アンペア数)をチェック

200Vが使えることが分かりましたら、次は契約電気容量(自宅で使える電気の上限量)のチェックをおこないます。
200Vエアコン(14畳用以上)を設置するのであれば最低でも30A以上の契約が必要です。
30A以下の場合は頻繁にブレーカーが落ちてしまうことが予測できます。ご契約の電力会社へご連絡いただき契約内容の見直しが必要でしょう。


アンペアブレーカーで調べる方法

アンペアブレーカーでチェックする場合は、アンペアブレーカーの色または数字をチェックします。

東京
電力

15A 20A 30A 40A 50A 60A

※ブレーカーの色は電力会社によって異なります。
東京電力以外の色については各電力会社へお問い合わせください。



検針票(電気ご使用量のお知らせ)などで調べる方法

毎月の検針票や契約している電力会社のWebサイトのマイページからでも確認することができます。

各電力会社から届く検針票イメージと、各電力会社のマイページから確認できるページイメージ

[STEP4] ブレーカーにエアコンの専用回路(または空き回路)があるかチェック

エアコン専用のコンセントを設置する場合、ブレーカーからコンセントまでどこにも分岐しない、どこにも接続しない専用配線が必要になります。
それに応じて専用の回路も必要になります。
すでに専用の回路がある場合は問題ありませんが、専用回路がない場合は増設のための空き回路(専用回路増設工事)が必要になります。

コンセントの変更費用、追加設置費用の相場はどれくらい?

エアコン専用コンセントの設置や200Vエアコンの取り付け費用の相場はいくらくらいでしょうか。建物自体やブレーカーが200Vに対応しているのか?エアコン取付位置に200V専用コンセントがあるか?などにより金額が変わります。以下に一般的な工事金額をまとめました。

ご自宅が200V対応で
コンセント形状変更・コンセント電圧変更の場合

ブレーカーが単相3線式(200V対応)で十分なアンペア数がある場合の工事内容になります。
最近の家では賃貸含めほとんど単相3線(200V対応)で各部屋にエアコンが設置できるはずですので、エアコン取り付け費用に加え、だいたいこちらの追加工事で取り付け可能かと思います。

  • コンセント形状変更が必要な場合・・・・2,000円~3,000円
  • コンセントの電圧変更が必要な場合・・・2,000円~5,000円

ご自宅が200V対応でエアコンの専用コンセントがない場合

こちらもブレーカーが単相3線式(200V対応)で十分なアンペア数がある場合になります。
エアコン取り付け費用に加え以下工事が必要です。

  • エアコン専用コンセント増設・・・・・・13,000円~15,000円

同時にコンセント電圧変更が必要な場合は上記項目と同じ追加工事が必要となります。

ご自宅が200V非対応の場合

屋外の電線から屋内への単相3線による電線引き込み、ブレーカー交換、電気メーター交換などエアコン工事以前に大掛かりになること、電力会社なども加わり状況に応じて金額が大きく変わります。
おおよその費用感はエアコン取り付け費用プラス約9万円~15万円というところでしょうか。

エアコン専用電源の各種注意点について

専用コンセントにまつわる様々な注意点や気を付けておくべきポイント、やってはいけないことを以下にまとめてみました。ぜひ併せてご一読ください!

延長コードは使わない

  • エアコン取付位置からコンセントまでの距離が遠い
  • 専用コンセントがなく、やむなく通常の100Vコンセントを使っている

こういったケース(古い家など)では延長コードで電源接続なんてことがまれにあります。これは先ほどご説明したように発熱による火災発生の危険性があります。 いままでは運よく火事にならなかっただけで今後も絶対に起こらないとは言い切れません。
大変危険ですので絶対にエアコンの電源接続には延長コードなど使わないようにしてください。
エアコンの電源は必ずコンセントと直接接続する必要があります。

賃貸物件の場合はオーナー様へ相談してから

賃貸物件の場合、建物が200V対応していなかったりエアコンをつけたい部屋に専用コンセントがないときに必ず物件の管理会社やオーナー様へ確認・工事許可を取り付ける必要があります。
また、交渉次第ですが退去時には原状回復(入居したときと同じ状態に戻す)が原則であることが多いです。
後々のトラブルの原因にもなりますので、ご自身の判断のみで200Vエアコンをつけない方がいいでしょう。

自分で電気工事は絶対に行わない

絶対にしてはいけないのがご自身での電気工事です。
特に電圧切り替えや電源増設、交換については専門知識や経験が必要ですし、なにより「電気工事士免許」の国家資格が必要になります。
DIYで電圧切り替えなどの工事方法を詳細に掲載しているサイトや、工事手順の動画などもアップされていますが、感電や火事など、命に係わる事故が起こりますので絶対に見よう見まねで工事を行わないでください。

まとめ

ここまで200Vエアコン専用コンセントについて、なぜ必要なのか・設置の際の追加工事や費用、注意点などをご案内いたしました。

古い建物でない限り、現在のほとんどの建物には「単相3線式」での電線引き込みがされていますので屋内のコンセント交換や増設、電圧変更だけで200Vエアコンを設置可能なはずです。

以下、200Vエアコン取り付け時のポイントのおさらいです。

  • 取り付けるエアコンのボルト数(電圧)と設置予定の部屋にあるコンセントのボルト数(穴の形状)が合致しているかチェック
  • コンセント形状が違う場合は電圧変更またはコンセントの交換で対応可能
  • エアコン専用コンセントがない場合は新規設置が必要
  • 200Vへの電圧変更やコンセント新規設置の場合は、ブレーカーに「単相3線式」で電線引き込みがされているかチェック
  • 「単相3線式」でない場合は電力会社への連絡や大掛かりな工事が必要
  • 「単相3線式」なら、たいていのご家庭では追加費用なしでの取り付け可能か、追加工事が発生するとしても2,000円~5,000円程度の追加費用でお取り付け可能

以下に200Vエアコンが取り付け可能かがカンタンにわかるフローチャートをご用意しましたので是非ご活用ください!

200Vエアコンが取り付け可能か簡単にわかるフローチャート
※画像をタップしたら別タブで大きな画像が開きます

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