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エアコンから水が…エアコンの水漏れ原因と対処方法をご紹介
更新日:2024年6月26日
公開日:2022年12月26日
こんにちは、フォーラムサービスの田中です。
「あっ!急にエアコンから水が漏れてきた!」
そんな時は、まずエアコンの故障を疑ってしまうのではないでしょうか?
しかし実は、水漏れの原因はエアコンの故障ではないという場合もあるのです。
そして意外にも、このような水漏れは、「自分でも直せる」かもしれないのです。
水漏れが起きた場合は、慌てずに原因を確認しましょう。
そして状況によっては、自分でも解決できる場合もあります。
そこで今回はエアコンからの水漏れの原因と、対処法をご紹介していきます。
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エアコンの水漏れの多くはドレンホースが原因
まずはエアコンの仕組みについて説明していきましょう。
エアコンを冷房で使う場合、室内機で吸い込んだ室内の空気を、熱交換器で冷やして部屋に戻します。
この熱交換の際に、空気中に含まれている水分が集まって「水滴」になってしまいます。
これを「ドレン水」と呼びます。
このドレン水をを外に排出するために、エアコンには排水専用ホース(ドレンホース)が接続されてます。
何らかの原因でドレンホースの中を水が流れなくなってしまうと、水漏れがが起きる原因になるのです。
ドレンホース内部が詰まっている場合
ドレンホースは、冷媒用の配管と一緒にエアコン本体(室内機)に接続されています。
エアコン室内機につながった冷媒配管とドレンホースは壁の配管穴を通って屋外へ出て、冷媒配管は室外機へ接続されます。一方ドレンホースは室外機付近に垂れ下げた状態にしてドレン水が屋外へ直接排水されるようになっています。
ここで問題なのはドレンホースの先端部分は、排水するために屋外で解放された状態になっていること。
穴が開いたままのためゴミや昆虫が入り、詰まりが生じることがあるのです。
ドレンホース内部に異物が詰まってしまうと、本体から排出された水が溜まり、逆流すると水漏れになってしまうわけです。
市販のドレンつまり取りポンプや、掃除機等を活用して詰まりを解消することで解決します。
ドレンホースがたるんだり歪んでいる場合
詰まりの他に、ドレンホース自体がきちんと設置されていない場合も、水漏れが起こります。
排水は高いところから低いところへと流れ、最後にドレンホースの先端から排出されます。
そのため水を排出するドレンホースが歪んでいたり、潰れていたり、たるんだりしていると、うまく水が流れずに逆流となって水漏れを起こすケースもあります。
目で見て分かる場合は個人で対処可能ですが、接続部等に問題がある場合は専門業者に依頼しましょう。
ドレンホースの排水口が塞がっている場合
ゴミ・虫の侵入による詰まりや、ドレンホースの取り付け不良とは別に、構造上の問題もあげられます。
例えばドレンホースの先端が潰れていたり、塞がっているためにスムーズに水が流れず、逆流して水漏れが起きるケースもあります。
こちらも目で見て明らかに塞がる原因となるモノがあれば対処可能ですが、原因が不明な場合は専門業者にご依頼するようにしましょう。
ドレンホースが逆勾配になっている場合
物理現象として当たり前ではありますが、水(ドレン水)は高いところから低い方へ流れようとします。
エアコン室内機から壁の配管穴まで、ドレンホースが長く伸びている場合に特に注意すべきなのが、壁の穴側の方を高く(つまりエアコン室内機への接続側を低く)配管設置してしまうことです。この状態を「逆勾配(ぎゃくこうばい)」と言います。
ドレンホースを逆勾配で取り付けてしまうと、本来壁の穴から外へ流さなければならない排水が逆流して、簡単に水漏れが発生してしまいます。
この場合取り付けを行った業者や量販店に問い合わせましょう。
エアコン内部の不具合による水漏れの場合
ここまではドレンホースについてご説明してきましたが、実は他にも原因が考えられるのです。
配管の逆勾配でも、ドレンホースの詰まり、変形やたるみが原因ではないと思われる場合はもしかするとエアコン本体内部の問題やその他の問題かもしれません。
以下ではエアコン室内機やそのほかの問題を取り上げます。
フィルターの汚れによる目詰まりの場合
エアコンの水漏れは、室内機内部に装着されている「フィルター」が、汚れで詰まってしまうことが原因の場合もあります。
フィルターが汚れて詰まってしまうと、エアコンに無理な負荷がかかってしまい、そのことで熱交換器が急に冷やされ、結露ができて水漏れを起こすケースもあります。
この場合は、フィルターの清掃は自分でできますから、定期的に清掃して結露の発生を抑えれば、水漏れしなくなります。
【参考】
エアコンのフィルター掃除解説【完全版】!なんで?どうやるの?にお答えします!
熱交換器に汚れが溜まっている場合
フィルターが汚れていなくても、熱交換器に汚れが付着し目詰まりしてしまうと、水の流れが正常でなくなったり、あるいは結露を起こしたりして、水漏れするケースもあります。
熱交換器の清掃は自分ではできませんので、このような場合は専門のクリーニング業者さんへ相談しましょう。
ドレンパンに汚れが溜まっている場合
冒頭で説明した通り、エアコン室内機の熱交換器では冷房の過程で水滴が発生し、それを外へ排出します。
この水滴は「ドレンパン」という受け皿へ流れ、そこからドレンホースを伝って最終的に外に流れます。
この際、水の受け皿となるドレンパンに汚れが溜まってしまうと、水がうまく排出できずに、水漏れを起こすケースもあります。
洗浄するためには分解の必要があります。ドレンパンも自分で掃除はできませんのでエアコンクリーニング専門の業者さんに相談してみてください。
水漏れの原因はそれ以外にも
エアコン内部の不良以外にも、根本的な工事不備が原因となって水漏れするケースもあります。
・ドレンホースが外れている。
・ドレンホースの接続が甘い。
・ドレンホースを保護する保温材・断熱材がきちんと巻かれていない。
といった工事不備が原因で、水漏れしてしまう場合もあります。
そのような時は、取り付けをしてもらった業者に相談してみてください。
保証期間内であれば、無償で対応してもらえるかもしれません。
もし保証期間外であれば、専門の業者もしくはメーカーに相談してください。
室内機が傾いている場合
そのほかに、室内機が傾いていることが原因で水漏れするケースもあります。
室内機が傾いていることで、エアコン内部の水の通り道が逆勾配となってしまい、うまく水が流れず逆流を起こし、水漏れすることもあります。
通常、エアコンの室内機は水平か、水が流れやすい方向に少し傾いた状態で取り付けされているので、エアコンの設置状態が逆向きに傾いていないか等の状態を確認してみてください。
ちなみにエアコンの傾きが原因の場合の対処についても、やはり専門業者による作業が必要です。
雨水が侵入している場合
水漏れはドレンホースや室内機本体から以外にも、部屋の外から雨などが壁の「配管穴」から浸入しているというパターンも考えられます。
配管穴の出口(部屋の内側ではなく外壁側)にきちんと「パテ」もしくは「カバー・コーキング」で隙間が埋められているか確認しましょう。
配管を通すための穴と、その穴から出ている配管の間に隙間がある場合、そこから雨水が浸入して室内へと伝わって水漏れをを起こすこともあります。
冷媒ガスが漏れたり、不足している場合
エアコン内部の冷媒ガスが不足している場合、エアコン本来の能力が発揮されずに負荷がかかり、結露を起こして水漏れするといったケースもあります。
エアコンの効きが悪いかなと思ったら、冷媒ガス不足が原因かもしれませんので、一度専門業者さんに相談してください。
専門業者に依頼した場合の費用相場は?
水漏れが起きている場合に、修理するためにはどの程度の費用が必要なのでしょうか。
専門業者に依頼した場合の費用相場は、原因が何かにもよって変わってきます。
ドレンホースの外側部分(排出口・配管穴・ドレンホースたるみ・ゆがみ・逆勾配)等の処置対応であれば、
5,000円~15,000円
程度が相場です。
エアコン内部に原因がある場合は、一度エアコンを外して再度設置等手間がかかりますので、その場合
15,000円~30,000円
程度が目安となります。
エアコンから水漏れさせないためにはどうすればいい?
水漏れを起こさないためには、自分で予防することを心がけることも大事です。
普通にエアコンを使用していたら、基本的に水漏れは発生しません。
ただし梅雨時など湿気が多い時期は、ドレンホースの温度と空気中の温度差が大きくなり、空気中の湿気から結露が発生しやすい状況になっています。
室内でサーキュレーターや扇風機等を使用してなるべく温度を一定に保ち、空気の循環をよくすることが結露防止につながります。
さらにエアコンに無理な負荷をかけないために、フィルター清掃を定期的に行うこともおすすめします。
ちょっとした工夫で水漏れ防止につながりますので、ぜひお試しください。
フィルターの適切なお掃除方法をご紹介
フィルターの掃除は、水漏れを防ぐために必要なものです。
ただし、フィルターの掃除方法は適切に行わなければなりません。
清掃方法がわからない時は、取り扱い説明書やインターネットで確認できます。
清掃する際には、便利に使えるグッズをインターネットで探すことも可能です。
100円均一等でも見つけられますので、フィルターお掃除アイテムを活用して定期的な掃除を心がけてください。
【参考】
エアコンのフィルター掃除解説【完全版】!なんで?どうやるの?にお答えします!
ドレンホースの詰まり対策!
水漏れ防止のために、ドレンホースの途中や先端部分にオプションパーツを取り付ける方法もあります。
ただし使用する際の注意点としては、オプション品をつけることでそれ自体が室内から排出されたごみをせき止める役割をしてしまうので定期的に外して詰まりを取る必要があるという点です。
「定期的な掃除が面倒だな」と思われた方にはちょっとオススメはできないのですが、せっかくなのでご紹介いたします。
・「エカーカットバルブ」
こちらの商品は、ドレンホースの出口の先端もしくは途中に接続して使用します(ただし、取り付けの際にはドレンホースが垂直に垂れている部分に取り付ける必要あり)。本来の目的はドレンホース内への空気の逆流を防いでエアコンのポコポコ音を防止するたものものですが、副次的効果としてゴミや虫等の侵入を防ぐこともできます。
価格はメーカーや種類にもよりますが2,000円~5,000円程度が目安となります。
・「防虫キャップ」
その名の通り、ドレンホース内への虫の侵入を防ぐことができます。
ホース先端に取り付けて使用します。メッシュが粗く排水の妨げになりにくいものを選ぶのがおススメ。価格相場は100円~300円台くらいとリーズナブルで、100均でも販売されているようです。
なお、わざわざ買わなくてもストッキングや水切りネット+輪ゴムなどで自作、代用が可能です。
ただし!何度も繰り返しますが、ドレンホースに元々なかったものを取り付けた際には、必ず定期的(1ヶ月毎など)に詰まっていないか、確認と掃除をしてくださいね。
賃貸物件でエアコンの水漏れが起きたら?
賃貸物件でエアコンから水漏れが起きた場合の対処法は、
そのエアコンが自分で買って取り付けしたものか、もともと備え付けのエアコンかによって変わってきます。
自分で買ったエアコンを取り付けしたものであれば、
管理責任は自分となりますので、修理費用は自己負担となります。
もともと備えつけられていたエアコンであれば、管理責任は不動産会社となりますので、
必ず不動産会社に相談しましょう。
備え付けのエアコンなら、
普通に使用していたのであればご自身での費用負担は発生しませんので安心してください。
まとめ
今回は、エアコンから水漏れが発生したときの原因や確認方法・対処法等をご紹介いたしました。
水漏れの原因は大きく分けて、
①ドレンホース
②施工不備
③冷媒ガス不足
④自然災害
⑤使用上の問題等
となります。
水漏れが発生したときはビックリしてしまいますが、焦らずに落ち着いてエアコンの状態を確認しましょう。
水漏れをそのまま放置していると、最悪の場合重大な損害事故にもつながるケースもあります。
水漏れが発生したら、自分で確認や処置できることもありますが、自分でできないことは専門業者さんやメーカーさんに相談してみてください。
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