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エアコンが取り付けられない壁はある?
更新日:2024年6月26日
公開日:2023年4月10日
エアコンが取り付けられない建物の条件というものを、ご存じでしようか。
エアコンは部屋の温度管理に欠かせない器機ですが、一部の条件では、取り付けができないケースがあります。
そんな、エアコンが取り付けられない条件というのは、以下のものになります。
(1)壁の材質の問題
(2)管理会社・大家さんが穴をあけてはだめとう問題
(3)建物の構造上の問題
(4)スペースの問題
今回はこのような、エアコンが取り付けられない条件の中から、「壁」の問題を中心に、詳しくチェックしていきます。
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エアコンが取り付けられない・断られる壁の種類
エアコンが取り付けられない壁の種類は、
(1)タイル
(2)鉄筋コンクリート
の二つとなります。
では、なぜタイルや鉄筋コンクリートには、エアコンが取り付けられないのでしょうか。
タイル壁の場合
まずタイルは、素材的に非常に割れやすい性質を持っています。
さらに、万一割れてしまったとしてもその後補修できれば良いのですが、タイルは一度割れてしまうと補修が困難なため、壁がタイルだと穴開け工事ができないのです。
鉄筋コンクリートの場合
鉄筋コンクリートの場合、コンクリートの壁の内部に埋め込まれている「電線」などが、穴開け工事の際に破損してしまう可能性があります。
さらに鉄筋コンクリートの建物に穴開け工事をした場合、建物の「耐震強度」に影響を与えてしまう可能性があり、そうなるとマンションや集合住宅で許可が下りなくなってしまうケースもあるのです。
エアコン取り付けにひと工夫必要な壁の種類
さらに、エアコン取り付け工事がまったくできないわけではないのですが、取り付けの際にひと工夫しなければならない壁の種類もあります。
取り付けに工夫が必要な壁には
①土壁・しっくい壁
②石膏ボード
③コンクリート
の3種類となります。
土壁・しっくい壁の場合
まず、土壁や漆喰(しっくい)壁の場合、エアコン取り付け工事ができないと考えて置いた方が良いでしょう。
そもそも土壁や漆喰壁には強度がなく、エアコンを取り付けると壁が剥がれてしまう危険性があります。
そのため、もし土壁や漆喰壁にどうしてもエアコンを取り付けたい場合には、桟木(さんぎ)の部分に、タテ桟(たてさん)という専用金具という部材を使用し、補強して取り付けることになります。
そのため、桟木がない壁の場合、タテ桟で補強できないため、エアコンの取り付けができません。
石膏ボードの場合
壁が石膏ボードの場合強度が足りないため、補助的な部品で強度をサポートしなければなりません。
そのため「ボードアンカー」という取り付け部品を使用して、エアコンの落下防止のために補強してエアコンを取り付けます。
このボードアンカーは通常、設置料金に含まれているため、原則的に別途料金がかからないケースが多いです。
コンクリートの場合
壁がコンクリートの場合はエアコンの落下防止のために、必ず「コンクリートアンカー」という部品を使わなければなりません。
コンクリートアンカーは、通常2カ所以上使用することになります。
コンクリートアンカーの料金は、は1カ所あたり「1500円~3000円」程度となり、こちらは別途費用が必要となります。
エアコン設置場所の注意点!
ここまではエアコンが取り付けられない壁の条件や、注意が必要な壁の種類について説明してきました。
しかしエアコンの取り付けは壁の条件だけではなく、その他にもいくつか注意するべきポイントがあるのです。
では続いて、以下6点のエアコン設置場所に関する注意点についてみていきましょう。
①エアコン室内機本体を天井より50mm以上あけて取り付ける必要がある。
②エアコン室内機本体を配管穴より高い位置につける必要がある。(ドレンホースに勾配をつける)
③前方・上方に障害物がない場所に取り付ける必要がある
④エアコンが落下しないように壁の強度がしかっりした場所に取り付ける必要がある
⑤エアコン専用コンセントの近くに取り付ける必要がある
⑥エアコンの吹き出し口を火災報知から1.5m以上離して取り付ける必要がある
エアコン室内機本体を天井より50mm以上あけて取り付ける、前方・上方に障害物がない場所に取り付ける
まずエアコン室内機を取り付ける「据付板」の設置位置には、一定の基準があります。
具体的には、天井から最低50mm以上、左右50mm以上、窓・梁より30mm以上空けなければなりません。
天井からのスペースを確保しておかないと、メンテナンスができなくなったり、エアコン本来の性能が発揮できなくなってしまうからです。
エアコン室内機本体を配管穴より高い位置につける、エアコン専用コンセントの近くに取り付ける必要がある
配管穴や電源プラグの位置関係や、距離にも注意しなければなりません。
配管穴は室内機の右下か左下になるように、エアコンを設置します。尚且つ、ドレンホース内の水が逆流しないように室内機は配管穴より高い位置に設置する必要があります。
また、エアコンの電源プラグは床から180~185cmの高さで室内機の左右、室外機左右の下の位置に来るように設置します。
火災報知器から離れた場所に設置が必要
もう一つ気をつけなければならないのが、火災報知器との位置関係です。
これは「火災報知器消防法」という法律で定められていて、エアコンの吹き出し口は火災報知器から1.5m以上離れていなければなりません。
火災報知器は、エアコンの風が当たると温度変化を検知できなくなってしまうため、それを避けるために離して設置しなければならないのです。
まとめ
・エアコンは壁の材質などによって取り付け工事ができない場合がある
・壁がタイルの場合は割れやすいため取り付けができない
・鉄筋コンクリートの場合は構造的に取り付けができない
・土壁や漆喰壁は強度がないため補強が必要
・石膏ボードの場合はボードアンカーが必要
・コンクリートの場合はコンクリートアンカーが必要
・据付板の取り付けは天井からのスペースが必要
・配管穴や電源プラグの位置関係は決められている
・火災報知器からは1.5m離して取り付ける
このほかに、貸住の場合は、エアコンの取り付けが管理会社や大家さんの許可が下りないケースや、建物内の構造上の問題などで取り付けられない場合があるので、事前に確認しておく必要がありますので注意してください。
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