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エアコンの除湿機能とは?冷房と除湿(ドライ)の違いと効果的な使い分け、電気代の差について解説
更新日:2024年7月17日
公開日:2023年9月11日
夏場に欠かすことのできない存在のですが、エアコンを使っていると、気温が極端に高くない時、運転を冷房と除湿(ドライ)のどちらを使うべきか悩むことがあるかもしれません。
今回はこの冷房と除湿には、どのような違いがあるのか、そして、電気代の差などについても説明していきます。
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エアコンの除湿(ドライ)機能とは?
ではまずエアコンの除湿機能とは具体的にはどのような機能なのでしょうか
この除湿機能というのは、ひとことで言えば「部屋の空気中の湿度を下げる」という機能のことを意味します。
「除湿」運転モードで湿度が下がるメカニズム
部屋でエアコンを除湿運転モードにすると、湿度の高い空気を取り込み、熱交換器で熱をうばい取り込んだ空気を冷やすことで、水分が水滴として熱交換器に出てきます。その水滴を集めて部屋の外に排出するこして部屋の空気中の水分を取り除くことができ、取り除いたサラサラの乾燥した空気を部屋中に送り出しています。
じつは2種類の除湿機能があることを知ってますか?
エアコンの除湿機能には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。どちらも湿度を下げる機能ですがどのような違いがあるのでしょうか?
弱冷房除湿
一般的なエアコンの除湿機能は「弱冷房除湿」になります。
取り込んだ部屋の中の空気の水分をうばい、その空気を部屋に戻すことで除湿を行います。温度が下がった空気を送り出すので室温も下がりやすくなりますが、時期によっては肌寒く感じてしまうこともありますので、冷え過ぎには注意が必要になります。
再熱除湿
「再熱除湿」とは、除湿して冷えた空気を、再び温めてから部屋に戻します。こうすることで、湿度だけ下がった空気を部屋中に送り出すことができ、室温を下げずに除湿出来ます。案外寒さが気になる夏の朝でも、肌寒さを感じることなく除湿することができます。
弱冷房除湿よりも高機能といえる再熱除湿ですが、空気を温め直すぶん電気代が高くなりやすい点には注意が必要です。
「除湿」と「冷房」って何が違う?
では続いて、除湿と冷房の違いについて説明していきます。
このふたつの機能の違いは、シンプル言えば「除湿は空気中の湿度を下げる」機能で、冷房は「空気中の温度を下げる」機能ということになります。
「除湿」と「冷房」どちらが涼しい?どのように使い分けるといい?
では一体、除湿と冷房どちらが「涼しい」のでしょうか?
これは部屋の温度・湿度によって使い分けることになります。
冷房が有効な場合
真夏の気温が高いような時期で「温度が高く、湿度が低い」ときは「冷房」が有効です。
冷房ですばやく室温を下げることで電気代の節約にもなります。
逆に、除湿機能の場合だと温度調節に時間がかかり、涼しさを感じにくかったり余計に電気代がかかつ場合もあります。
除湿が有効な場合
梅雨の時期のように「温度が低く、湿度が高いときは「除湿」が有効です。
また、窓がない、開けにくい部屋は、風通しが悪く湿度も高くなりやすいので、除湿機能を活用するのがおすすめです。
その他でいうと、部屋干しの洗濯物やクローゼットの湿気が気になる場合でも除湿機能で部屋にこもったジメジメした空気も入れ換えることができます。
もし両方とも高いときは、除湿と冷房の両方を試してみて、自分の体感温度でどちらがいいか決めれば良いでしょう。
「除湿」と「冷房」電気代はどちらが安いの?
次に除湿と冷房の電気代はどちらが安いかについて見ていきましょう。
これは、室温の環境、設定温度によって変わってきますので、一概にどちらが安いのかとは言うことができません。
エアコンの機能としては、設定温度で28度・湿度50%の場合は、除湿よりも冷房の方が電力を消費するような設計となっています。
少しでも電気代を抑えて快適に過ごすためには、エアコンの使い方や工夫をすることが大切になってきます。
電源のONとOFFを繰り返さない
エアコンが効いてきたり、寒さを感じたら電源をオフにし、しばらくして再び電源をオンにする方は案外多いと思います。
しかし、エアコンの使用で一番電力がかかるのが、電源を入れてから設定温度に到達するまでのあいだなのです。
逆に、設定温度まで調整された後は、その温度を維持するだけなので、消費する電力は少ないのです。
エアコンが効いてきてすぐに電源をオフにしてしまうと、必要以上に電気代がかかる場合があります。
実は室外機の周りにも気を配る必要がある?
エアコン稼働中は室外機から風が出ています。
これは部屋の空気からうばった熱を外に放出しているためです。しかし室外機の周囲に物が置かれていたり真正面のスペースがほとんどないような環境の場合、エアコンの冷暖房効率が大きく下げることもあります。
扇風機やサーキュレーターを活用する
扇風機やサーキュレーターを活用することで、室内の空気が循環しエアコンの効果を高めることができます。設定温度を上げ下げすることもなくなるため節電にもつながりやすくなります。
除湿機能が効きにくいときの対処法
除湿機能を使っている時に、除湿がが効きにくいと感じることがあるかも知れません。
そのような時には、どのように対処すれば除湿機能が高まるのでしょうか。
エアコンの設定温度を下げる
まずはエアコンの機能をしっかり発揮できるよう、エアコンの設定温度を下げてみてください。
エアコンの設定温度より外気温の方が低いと、冷房運転そのものが働かない状態になってしまいます。
そうなると除湿もできなくなってしまいますので、除湿をしっかりしたい場合、まず設定温度を下げてみましょう。
エアコンのフィルターを掃除する
次に必要なのが、エアコンのフォルターを掃除することです。
エアコンのフィルターが汚れていると、空気の吸い込み効率が悪化してしまい、エアコン本来の性能が発揮できなくなってしまいます。
そうなると除湿機能も充分に機能しなくなりますので、定期的にフィルターを掃除することが除湿機能を悪化させないためにも重要なのです。
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部屋の隙間を確認する
さらに、部屋に隙間が開いていても、除湿の効率が悪くなります。
部屋に隙間があると、せっかくエアコンで冷やした空気が部屋の外へ逃げてしまい、部屋の気温が下がらなくなってしまいます。
その結果、除湿機能の効きも悪くなりますから、そうならないよう部屋の隙間を確認して埋めておくことも重要です。
エアコンの除湿機能についてのまとめ
エアコンには冷房機能と除湿機能がある
・エアコンの除湿機能とは室内の湿度を下げる機能
・エアコンの冷房機能とは室内の温度を下げる機能
・除湿と冷房のどちらが涼しいかは部屋の温度と湿度のよって異なる
・除湿と冷房の電気代は状況や設定温度によって異なる
除湿の効きが悪い時にはどう対処するべきか
・エアコンの設定温度を下げる
・エアコンのフィルターを掃除する
・部屋に隙間がないか確認する
除湿と冷房の使い分けは、部屋の気温・湿度の環境に合わせてどちらにするかを決めるのが基本です。
自分の体感として、状況ごとにどちらが涼しいかを確認しつつ、使い分けると良いでしょう。
オンライン上で自動見積りも可能ですから、必要な時にすぐ概算料金を知ることができるのも大きなメリットとなります。
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