エアコンの送風機能とは?冷房や暖房との違い、使用用途や活用方法を解説!

更新日:2024年6月22日

公開日:2024年3月8日

エアコンには冷房/暖房機能の他に、「送風」という機能があります。
日常的にはあまり使わないこの送風機能ですが、有効に活用すれば電気代の節約にもつながります。
そこで今回は送風機能について、効果的な使い方や注意点などを詳しく紹介していきます。

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エアコンの「送風」機能とは?

まずは「エアコンの送風機能とは何か」について、説明していきましょう。
送風とは、室内の温度や湿度を変えずに空気を循環させる機能です。
冷房・暖房のように熱交換器を使わないため、運転時の電気代が安いというメリットがあります。

除湿機能との違いは?

気になるのは、送風機能と除湿機能との違いかも知れません。
送風機能と除湿機能は異なる機能となります。
送風機能は単に風を送るための機能で、一方の除湿機能は取り込んだ空気を冷やし、空気中の水分を結露で水にして室外に放出する機能となります。
このふたつの機能については、他の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

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エアコンの「送風」にかかる電気代は?

では、エアコンの「送風」にかかる電気代はどのくらいになるのでしょうか?
実は送風で1日中エアコンを運転しても、必要な電気代はわずか10~13円程度です。
比較するために扇風機の電気代を見てみると、扇風機は24時間使用すると、風量により異なりますが、おおよそ約6.5円〜26円程度も電気代がかかってしまいます。

冷暖房と送風の電気代の比較

次に冷暖房をした場合と、送風だけの場合の電気代を比べてみましょう。
例としてシャープの「AY-R80X2(26畳目安)」の、1時間あたりの電気代をチェックしてみると次のようになります。
●送風運転:1時間あたりの電気代:0.52円/時間
1日あたりの電気代:12.57円/日                                             ●冷房運転:1時間あたりの電気代:89.90円/時間
1日あたりの電気代:2,157.60円/日
この機種の場合、1日中運転した場合のエアコンの送風運転時の電気代は、冷房運転時よりも1日あたり「2,145円」も安い計算になります。

送風機能の使用用途は?

実際に送風機能を使用する用途には、どのようなものがあるのでしょうか。

電気代を節約させたい時

まずは、電気代を節約したい場合です。
さきほど説明したとおり、送風機能は冷暖房機能に比べ消費電力が低いため、電気代が節約できます。
ですから冷暖房が必要でない程度の温度で、風だけで部屋が涼しくなるようであれば、送風を使えば電気代を大きく節約できます。

カビの繁殖を防止する

さらに送風機能は、エアコンの内部のカビの繁殖を防止します。
冷暖房を使用するとエアコンの内部に結露が発生し、カビが発生しやすくなってしまいます。
そんな時に送風機能を使えば、エアコン内部の水分を飛ばしてカビの発生を抑制できるようになります。
冷暖房運転後に1~2時間程度送風運転をすれば、カビの増殖を防止できるのです。

室内の換気をしたい時

状況によっては室温の調整ではなく、室内の換気をしたいという時もあるはずです。
そんな時に送付機能を活用すれば、室内の空気を循環できるため、室内を換気したいときにも役立ちます。

送風使用時の注意点とは?

では、送風機能を使う時に何か注意しなければならないことはあるのでしょうか。
次に3つの注意ポイントを紹介します。

設定温度にはならない

まずは送風機能は「設定温度」が使えないということです。                                                送風機能は、冷暖房のように指定した温度になるよう運転を調整する温度設定がありませんので、部屋を冷やしたり暖めたりすることはできません。

湿度は下がらない

同様に送風機能は温度設定ができませんから、湿度を下げることはできません。

既にカビがある場合の部屋干し

気をつけなければならないのが、エアコンの内部に既にカビがある場合、洗濯物を部屋干ししているケースです。
送風運転はカビの増殖を抑制することはできますが、殺菌作用はありません。
そのため、もしエアコン本体内に既にカビが発生してしまっている場合は、エアコンの送風運転を使って洗濯物の部屋干しなどをした場合、洗濯物にカビが付着してしまう可能性があるため、避けた方が良いでしょう。

送風機能についてのまとめ

・エアコンの「送風」機能は風だけを吹き出す機能
・除湿は結露を水にするが送風は除湿しない
・送風の電気代はおよそ10~13円/日程度
・冷暖房より送風の方が電気代は圧倒的に安い
・送風機能の使用用途は?
・冬場の洗濯物の部屋干しに
・カビの繁殖を防止する
・室内の換気をしたい時
・送風使用時の注意点とは?
・設定温度にはならない
・湿度は下がらない
・既にカビがある場合の部屋干し
送風運転は風を吹き出すだけの機能ですから、冷暖房運転のように室温の調整はできません。
ただしその分電気代は安く上がります。
ですから送風機能は温度調整が必要ない時に換気したかったり、洗濯物を部屋干ししたい時、あるいは冷房運転後に本体内のカビ発生を防ぎたい時などに利用するのが効果的です。

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