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暖房が急に止まる!エアコンの霜取り運転が原因?
更新日:2024年6月22日
公開日:2023年8月28日
こんにちは、フォーラムサービスの田中です。
冬の寒い時期にエアコンを暖房器具として使っている時、急に暖房が止まってしまい困ったことはありませんか?これは暖房機能が故障しているわけではなく、一時的に「霜取り運転」モードになっているため、その館暖かい風が吹き出さなくなってしまうことがあるからです。
ではこの霜取り運転とは、一体どのようなものなのでしょう。さらになぜ霜取り運転になると、暖房機能が止まってしまうのでしょうか?
できることなら避けたいこの霜取り運転の回数を減らす方法や、NGな対処法などと合わせて説明していきます。
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暖房が途中で止まる原因霜取り運転とは?
まずなぜ霜取り運転でエアコンの暖房が止まってしまうのか、その仕組みについてお話ししていきます。
室外機に霜が付く原因は?
エアコンで暖房運転をしている時は、部屋を暖めるため室外機から冷たい空気を室外に吐き出しています。
その際、室外機の内部にある「熱交換器」が冷えてしまい、空気中の水分が結露して凍ってしまいます。この凍った「霜」が室外機についてしまうと暖房運転ができなくなってしまうため、一時的に霜取り運転が開始されるのです。
霜取り運転とは
ではもう少し詳しく霜取り運転とは何なのかについて説明していきましょう。
霜取り運転とは、結露が凍ってできた霜を、室外機の熱交換器を暖めることで溶かすための運転です。
霜取り運転中は霜を暖めて溶かすために熱を使うので、エアコンから暖かい風が吹き出さなくなってしまいます。そのため霜取り運転中には、暖房が使えなくなっているのです。ですから熱で霜が溶けてなくなれば、暖房運転は再開します。
その際、室内機から「プシュー」「シャー」「ポコポコ」など、冷媒が流れる際に発生する異音が聞こえることがあります。この異音は霜取り運転によって発するものですから、故障ではありません。
霜取り運転か故障かを見極めるポイントはある?
エアコンが霜取り運転を始めると、暖かい風が出てこなかったり、異音がしたりという通常とは違う動作をするため、故障を疑う場合もあるはずです。
暖房運転の際に暖かい風が出てこなくなるのは、霜取り運転の際だけでなく故障の場合もあるため、霜取り運転なのかそれとも故障なのか見極めが必要となります。では、霜取り運転中かどうかは、何を基準に判断すれば良いのでしょうか。
次の4つのポイントをチェックしてみてください。
(1)運転ランプが点滅してから、10~15分後に運転を再開するようであれば霜取り運転の可能性が高い。
(2)雪の日で室外機が雪や氷に覆われている状況で急に暖房が止まり、運転ランプが点滅している場合、霜取り運転の可能性が高い。
(3)極端に寒い日に暖房が止まった場合、霜取り運転の可能性が高い。
(4)暖房が止まってから、20分以上経過して運転を再開しない場合、エアコンの故障の可能性がある。
霜取り運転中にはランプが点滅する機種が多い
霜取り運転は意外と聞き慣れない機能ですから、事前にどのような状態になったら霜取り運転なのかを知っておくと良いでしょう。
多くの機種では霜取り運転になると「運転ランプ」が「点滅」しますので、ランプの点滅が霜取り運転の判断基準になります。ただしランプの点滅が霜取り運転かどうかは、機種によって異なりますので、事前に取扱い説明書で確認をしておいた方が良いでしょう。
夏の冷房中は霜取り運転にならない
初めに説明したとおり、霜取り運転は外気温が低くなり熱交換器の結露が凍った時に動作するものです。そのため霜取り運転は冬場特有のものですから、夏の冷房中にはなりません。
霜取り運転をさせない方法は?
さて霜取り運転はこのように、エアコンが故障したわけではないため大きな問題ではありません。
しかし気温が下がった寒い時に霜取り運転が始まってしまうと、暖房機能が一時的に停止してしまうため、部屋が暖まらなくなるのも困りものです。
ではこの霜取り運転を、できるだけしないようにするためには何を心がければ良いのでしょうか。
エアコンの設定温度を下げる
まずは設定温度を高くしすぎないことが重要となります。
設定温度を上げすぎて、室内を温めようとすればするほど交換器はどんどん冷えてしまいます。
熱交換器が冷えてしまうと霜が付きやすくなり、霜取り運転を繰り返してしまうのです。
もし頻繁に霜取り運転が始まってしまう場合は、エアコンの設定温度を1~2℃ほど低くしてみてください。設定温度を下げることで熱交換器の負担が減り、霜取りの回数も少なくなることがあります。
室外機を高い位置に設置する
もう一つの対策が、室外機の位置の変更です。
室外機の側面や下部、ドレンホースなどに雪が積もって塞がれてしまうと、エアコンは正常に運転できなくなり、停止してしまう原因となります。
そのような場合は、室外機を雪が積もりにくい高い位置に設置することで、雪に埋もれてしまうことを防げば、霜降り運転の回数を減らすことができます。
寒冷地用のエアコンを購入する
その他に霜取り運転の回数を減らすためには、寒冷地用エアコンを使用するという対策もあります。
寒冷地用エアコンというのは、外気温が「-15度」など、完全に霜がついてしまうような環境でも運転できるエアコンです。ただし通常エアコンより値段が高くなるのがデメリットとなります。
霜取り運転を止めることはできる?NG行動を解説
このように霜取り運転の回数を減らす対策はいくつかあります。
しかし素人考えで霜取り運転を止めようとすると、逆にトラブルにつながってしまうこともあります。
では霜取り運転を止める際のNG行動には、どのようなものがあるのでしょうか。
【NG①】室外機にお湯(熱湯)をかける
室外機に霜がついているになら、お湯で溶かせばいいのでは?と考える方もいらっしゃるかも知れません。
しかし霜を溶かすためにアツアツの熱湯をかけてしまうと、急激な熱変化や熱膨張などによって、室外機の内部にある部品を破損してしまう可能性があります。
部品が破損すると故障したり、場合によっては買い換えが必要になるかも知れませんので、熱湯をかけることは絶対にしないでください。
【NG②】室外機に霜取りスプレーを吹きかける
もう一つ、一般的に霜取りをする方法として、市販の「霜取りスプレー」を使うというものもあります。
自動車のフロントガラスなどに霜がついた時に使用する市販のスプレーですが、これはエアコンの室外機用のアイテムではないため、使用を避けてください。
実際に市販の霜取りスプレーをエアコンに室外機に吹きかけたところ、発火したケースもあるようですから、非常に危険です。
まとめ
・暖房が急に止まる!エアコンの霜取り運転が原因
・霜取り運転で熱を使うため暖房が止まる
・外気が下がると熱交換器の結露が凍って霜になる
・ついた霜を溶かすのが霜取り運転
・エアコンのランプが点滅したら霜取り運転の可能性
・霜取り運転の回数を減らすためには「設定温度を下げる」「室外胃を高い位置に置く」「寒冷地用のエアコンを使う」
・室外機に熱湯をかけるのはNG
・霜取りスプレーの使用はNG
寒い時期に急にエアコンが停止してしまう場合は霜取り運転の可能性があります。
今回ご紹介した見極め方法を参考にして対処し、さらに霜取り運転の回数を下げるような工夫も実践してみてください。
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