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【解説】エアコン取り付け工事に資格は必要?決め手は「第二種電気工事士」!?資格の有無でできる作業範囲を解説
更新日:2024年6月26日
公開日:2023年6月6日
家庭用エアコンを新たに購入したり、あるいは引っ越しの際に新居に取り付ける時、その取り付け工事を自分ではできないものかと考える方もいらっしゃるかも知れません。
単純に取り付けるだけなら素人でもできそうなものですが、実際にエアコンの取り付け工事をするためには、資格が必要なのでしょうか。
今回はそんな疑問にお答えするため、エアコン工事に必要な資格があるのか、素人にでも工事ができるのかなどについて説明していきます。
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家庭用エアコンの取り付け自体に資格は必要ないが配線関係は資格が必要
さてまずは家庭用エアコンの取り付けの資格について見ていきましょう。
エアコン取り付けをするためには、果たして何らかの資格が必要なのでしょうか?
資格がない範囲でできるエアコン取り付けの工程
結論から言えば、単にエアコンを「取り付けるだけ」であれば資格は必要ありません。
エアコンの工事の際の作業というのは
1)室内機・室外機の取り付け
2)化粧カバーの取り付け
3)壁の穴あけ工事
4)アース線取り付け
5)コンセントに電気プラグを差す(試運転)
6)真空引き工事
という流れになり、この作業をするにあたっては、特に資格が必要というわけではないのです、
資格が必要なエアコン取り付けの工程
ただしエアコンの取り付けの際には、必ず「配線関係」の工事を同時に行うことになります。
エアコン取り付けの際の配線工事には
1)内外接続線(電線)を直線壁・天井などに固定
2)コンセントの増設・移設
3)電源切替100⇔200V
4)電気直結する配線工事
という作業が必要となります。
この作業をするためには「第二種電気工事士」という資格が必要となるのです。
必要となる資格「第二種電気工事士」とは
ではこの「第二種電気工事士」という資格は、一体どのような資格なのでしょうか。
この電気工事士という資格には、第一種と第二種があり、先ほど説明したエアコン工事に必要となる作業のためには、第二種の資格が必要となります。
ちなみに第二種は「電圧600V以下で受電する設備の電気工事」ができる資格となっていて、エアコンはこの電圧600V以下に該当します。
このことから、エアコンは取り付けるだけであれば資格は必要ありませんが、それに伴う配線工事をするためには第二種電気工事士の資格が必要となり、資格のない素人では取り付けができないということになります。
エアコン工事に関する取得して損はない資格4選
その他に、エアコンの取り付け作業をするために持っておいた方がいい資格というものがいくつかあります。
参考までにどのような資格を持っている会以下についても紹介しておきます。
1)第二電気工事
2)高所作業車
3)ガス溶接
4)フロンガス取扱い
このような資格を取得しておけば、仕事としてもエアコンの取り付け工事ができるようになります。
素人のエアコン取り付けで起きる失敗
さて、エアコンの取り付け工事には実質的に資格が必要で、素人では手に負えないことがわかりました。
それでも、資格がなくても工事自体はできるのではないかと考える方もいらっしゃるかも知れません。
しかしエアコンの取り付け工事を素人が行った場合、失敗してしまう可能性があることを知っておきましょう。
ではもし素人がエアコンの取り付け工事をしてしまうと、どんな失敗をする可能性があるのでしょうか。
箇条書きで紹介していきます。
1)柱・筋交いなどでの配管穴あけ工事で構造物を傷つけてしまう
2)室内機の設置で固定があまく室内機が落下してしまう
3)真空引きがうまくできずガス漏れを起こしてしまう
4)室内機・室外機の接続がうまくできずガス漏れを起こしてしまう 5)ドレンホースの接続がうまくいかず水漏れしてしまう 6)電圧切替・専用電気配線などの電気関係工事で感電し怪我をしてしまう
このようにエアコン取り付け工事はしっかりとした知識や技術がないと、取り付けられなかったり、取り付け後にトラブルが発生するリスクがあります。
さらに素人が電気工事をすれば、感電してしまうなど致命的な問題が発生する可能性すらあるのです。
まとめ
・家庭用エアコンの取り付け自体に資格は必要ない
・配線関係は資格が必要
・エアコン工事に関する取得して損はない資格もある
・素人がエアコンの取り付け工事をすると失敗するリスクがある
エアコンの取り付け自体には資格は必要ありませんが、配線工事をするためには「第二種電気工事士」という資格が必要となります。
そのため工事の全工程を実施するためには資格が必要となり、素人が行ってはいけないということになります。
さらに、もし素人が工事をしてしまうと、いくつかのトラブルが起こる可能性があり、そうなるとエアコンがきちんと機能しなくなってしまいます。
それどころか第二種電気工事士の資格がない人が工事をすると、漏電によって感電してしまうなど、重篤な問題につながりかねませんので、必ずエアコン取り付け作業は専門業者などに依頼するようにしてください。
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