エアコン暖房で部屋が乾燥する仕組みと乾燥対策を紹介!

更新日:2024年6月26日

公開日:2023年4月10日

喉が痛い女性

エアコンを付けていると、部屋の空気が乾燥してしまうと感じたことはありませんか?
エアコンには「除湿モード」があるため、空気中の水分を減らしてしまうから乾燥するのも当たり前、と思う方もいるかも知れません。
しかし乾燥を感じるのは暖房を使っている時が多く、その場合除湿モードは関係ありません。
となると、なぜエアコンは暖房を使っていても乾燥してしまうのか、不思議に思うかも知れません。
そこで今回は乾燥する原因と共に、部屋が乾燥するとどんな弊害があるのか、乾燥させないためにどのような対策をするのか有効なのかについて紹介していきます。

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エアコン暖房で部屋が乾燥するのはなぜ?

エアコン暖房

まずは、エアコンの暖房で、部屋がなぜ乾燥してしまうのかについて見ていきましょう。
ガスストーブなど、燃焼によって部屋を暖める暖房具は、燃焼によって水蒸気が発生するため、室内の水分が増えることもあります。
しかしエアコンは、室内の空気を電気を使って直接暖めるため、水蒸気は発生しません。
そうなると、空気中の水分は増えないまま温度だけが上がることになり、空気の水蒸気含有量を表す「相対湿度」が下がって、結果として空気が乾燥してしまうのです。
これがエアコン暖房で。部屋の空気が乾燥してしまう仕組みとなります

室内の適切な湿度は40~60%

50%をさす湿度計

では続いて、室内の湿度はどの程度にしておけば快適になるのかをチェックしていきます。
室内で快適に過ごす湿度は、「40~60%」と言われています。                                                                          これは、厚生労働省令の「事務所衛生基準規則」にも提示されている数値です。                                                               暖房を利用する期間は湿度を高めにした方が快適と感じるかも知れませんが、高すぎても問題となるのです。
なぜなら室内の湿度が湿度60%以上を超えてしまうと、カビ・雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
一時的に60%以上になるだけなら良いのですが、常時60%を保ち続けると「カビや雑菌」が繁殖して、異臭や病気の原因となってしまうのです。

乾燥によるトラブルを3つご紹介

乾燥による鼻のトラブル

さてでは、室内の空気が乾燥してしまうことには、どのような問題があるのでしょうか。
次に、乾燥によって起こってしまうトラブルの例を3つ紹介していきます。

ウイルスが活発になり、飛散しやすくなる

一つ目は、空気中の「ウィルス」の問題です。
室内の空気が乾燥してしまうと、空気中のウィルスの活動が活発化してしまいます。
さらに湿度が40%以下になると、ウィルスを含む「飛沫」の水分が蒸発してしまい、ウィルスが小さく軽くなるため、広範囲に拡散しやすくなってしまうのです
湿度が60%の時と比較して、半分の30%の場合、ウィルスが倍近くの距離まで飛散してしまうというデータも出ています。
暖房を使う時期は特に風邪やインフルエンザなどが流行していますから、室内の空気が乾燥していると病気になりやすくなってしまうということになるのです。

鼻や喉の不調に

室内の空気の乾燥は、人間の体にも直接的な影響を与えます。
例えば鼻や喉などの問題です。
空気が乾燥していると、鼻や喉の潤いがなくなり、本来であれば呼吸によるウィルスなどの侵入を防ぐ、鼻や喉の機能が低下してしまいます。
そうなると、風邪を引きやすい状態になってしまうので、体調的な意味でも部屋の乾燥は避けるべきなのです。

お肌のトラブルに

空気の乾燥は肌にも悪影響を及ぼします。
乾燥した部屋にいると肌の表面がカサカサして、粉を吹いてしまったり、皮むけや痒(かゆ)み、痛みの原因となります。
肌の弱い人の場合は特に肌トラブルを引き起こしやすくなるため、できるだけ乾燥を避けた方が良いでしょう。

お部屋の乾燥対策5選!

部屋干し画像

このようにエアコン暖房を使い続けていると、部屋の乾燥により風邪を引きやすくなったり、肌のトラブルが起こりやすくなったりしてしまいます。
ではエアコンによる乾燥を防ぐには、どのような対処法があるのでしょうか。
ここから5つの、乾燥対策の方法を紹介していきます。

濡れた洗濯物を部屋干しする

エアコン暖房による部屋の乾燥対策としては、日常のちょっとした工夫が有効です。
例えば冬場は、洗濯物を外に干してもなかなか乾きませんから、部屋干しした方が早く乾燥しやすいはずです。
洗濯物を部屋の中に干せば、蒸発した水分が部屋の中の空気中水分量を増やしてくれますので、乾燥が防げます。

カーテンに霧吹きをする

部屋にカーテンがある場合、カーテンに霧吹きで水を拭きかけてみてください。
カーテンに吹き付けた水分が蒸発して、空気中の水分量を増やしてくれます。

床を水拭きする
もし部屋の床がフローリングだった場合、床掃除の際に床を水拭きしてみましょう。
絨毯の場合はカーテンと同様、軽く霧吹きで水を拭きかけておけば、水分が蒸発して乾燥を防ぐことができます。

水・お湯を容器にいれる

乾燥した部屋では水を置いておくだけで、自然に蒸発して湿度が上がっていきます。
水やお湯を容器に入れて置いておけば、水が蒸発して乾燥を抑えてくれます。

加湿器を購入する

さらに効率よく乾燥を防ぎたい場合は、加湿器を活用してください。
加湿器は部屋の隅に置くのではなく部屋の中央に置いたり、エアコンの吸い込み口や、エアコンの風の通り道に置くと効率よく部屋全体が加湿できます。
ただし湿度センサーで加湿器の作動を制御している機種の場合、エアコンの風が直接当たる場所の場合、湿度センサーが誤作動する場合もあるので避けた方が良いでしょう。
サーキュレーターを併用すると、さらに部屋全体をむらなく加湿できるようになります。

カビの原因に!加湿のし過ぎに注意!

加湿器

乾燥を防ぐためには室内の加湿を心がけるべきなのですが、あまりに加湿しすぎて湿度が60%を超えてしまうと、カビや細菌の繁殖を招いてしまいます。
そのため、湿度を一気に上げられる加湿器を利用する際には、加湿しすぎないようにいくつかのポイントに注意してください。
まずは加湿器にタイマーをかけ、一定時間後に自動的にオフになるよう設定しておくことをおすすめします。
湿度の設定ができる機種の場合は、60%程度の適切な湿度で設定しておきましょう。
さらに、加湿器は窓から離れた場所に置き、日中は定期的に窓を開けて換気してください。
マットレスや布団が湿気ってしまうとカビが発生してしまいますので、定期的に布団干しするように心がけましょう。

まとめ

冬場にエアコンで暖房すると、部屋の空気が乾燥しやすくなります。
空気の乾燥によって風をひきやすくなったり肌トラブルになりやすくなったりしますので、部屋の中の水分量を増やすように加湿する工夫をしてみてください。
除湿機を使えば効果的に加湿できますが、加湿しすぎるとカビや細菌が繁殖しやすくなりますので、適度な湿度がキープできるよう換気や布団干しなどでカビや細菌対策をしておきましょう。

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